センターレス研磨とは?

センターレス研磨は、【心なし研磨】とも呼ばれ、研磨する工作物に対して
・固定された支持刃
・砥石
・回転する調整車
を使って支持をしながら、工作物の外周を研磨する方法です。

センターレス研磨は、リンゴを手に持ち、包丁を動かしながら皮を剥くのに似ています。

この方法は、形や大小に左右されずリンゴを比較的自由に動かすことができるため、高い精度での調整が可能になります。

円筒研磨との違い

センターレス研磨と円筒研磨の違いは、工作物を回転させる方法の違いです。

円筒研磨は、研磨する工作物そのものを回転させることによって研磨を行います。

そのため、円筒研磨を行うには回転させるためのセンター穴を工作物の両端に設ける必要があり、そのためには工作物に十分な太さが求められます。また工作物が長すぎても回転せることができません。

円筒研磨は、リンゴの皮むき器でリンゴを回しながら皮を剥くのに似ています。

この方法は、早い作業スピードと 一定の精度を保つことができるメリットがありますが、サイズが小さいリンゴやいびつな形のリンゴの扱いが苦手です。

センターレス研磨のメリット

部品そのものを回転させる円筒研磨に対して、調整車によって部品を回転させるセンターレス研磨は、センター(心)が不要であるため極細部品や長い部品の研磨加工に適しています。

辻製作所のセンターレス研磨技術

弊社は、1979年よりセンターレス研磨に特化し、50年以上に渡って様々な分野の部品の研磨加工を行っています。
多様な材質、形状、精度にお応えする技術がございますので、技術的なご相談などいつでも お問い合わせ ください。